退路を断つべきか

単位が取れた。

正確にはすべて取れたわけではないが、明らかに落としたと思っていたものが取れていた。これで追試も再履修もなくなり、だいぶ肩の荷が下りた。
しかし、これでまた大学にしがみつく口実ができてしまった。

今回出た成績の前の学期、自分の成績はボロボロだった。もちろん勉強不足だったからだ。なぜ勉強しなかったかというと、授業の内容がつまらなかったからだ。自分の知りたいこと、勉強したいことと、まったく違うのだ。
もう面倒だから言うが、自分は東大に通っている。
東大でははじめの2年は一般教養を学び(2年も!)、3年から専門課程へと進む。この一般教養が恐ろしくつまらない。具体的な内容は以前書いたが、どれもが基礎的・理論的な内容で、まったく興味を引かない。反面、難度は高く、常日頃から勉強していないと成績を維持することも難しい。プログラミングを学びたい自分にとって、この環境がだんだん邪魔になってきた。

以前自分は、プログラミングは嗜み程度にやろうと思っていた。しかし今では自分の将来の選択としようかと思うようになった。そう思ったのが大学に入ってからだったのが不幸だった。東大ではプログラミングはおそらく専門課程に進むまで学べないだろう。しかも専門でも自分がやりたいようなジャンルのことが学べるかどうかわからない。というか、プログラミングはやろうと思えば独学ですべていけるのではという気が、先人の足跡をみるとするのである。
将来何の役にもたたないかもしれない教養のために、将来を形作るためのプログラミングの勉強時間を削っているのだと思うと、自分はなんて無駄なことをやっているのだろうとすら思う。
ただ、自分の今のスキルを考えるととても社会には通用しない。本気で独学で実力をつけるなら、大学を切り捨てなければならないかもしれない。中途半端な両立では、結局どっちも失敗する可能性が高い。実は今とある理由で、留年するとゲームオーバーという枷がついているのだ…。これがものすごく厳しい制約になっている。

だから本当は進路変更ということで東大などスッパリ辞めて、プログラミングに集中したいというのが本音なのだ。
…でも軽々しくそんなこと言えないのよ…。

考え元:id:yaneurao:20050409