ゲーム用フォント

ゲームを作ることを考えるときにいつも悩みの種になるのがフォントである。そのゲームの世界観を表現するのに一役買うわけだからなるべくならオリジナルのものを作りたいが、そんなスキルも時間もないし、じゃあ金出して買おうというのもなかなかできず、かといってフリーのフォントはそう種類があるわけでもない。じゃあ世に出回っているゲームのフォントはいったいどうしているのかという疑問がわく。

もちろん一番理想的な選択肢は、

そのゲーム専用のTrueTypeフォントを自作(または作成依頼)する。
であるが、当然ながらコストがかかりすぎるために現実的ではない。
次におそらく商業ゲームメーカーがよく採っているであろうやり方は、
有料フォントを購入して使う。
である。パッケージ購入やライセンス契約してダウンロードなど形態はいろいろあるだろう。ゲームの雰囲気にぴったり合ったものが見つかるかはわからないが、とりあえずフォントのクオリティはそれなりに保証される。しかしアマチュア製作のような場合にはあまり金銭的コストをかけられないことが多い。

というわけで結局ほとんどのアマチュアゲームでやっていると思われるのが次の3つの方法だ。


1. フリーのTrueTypeフォントを使う。
2. ユーザの環境に「入っているであろう」フォントを決めうちする。
3. 英数字などの使う文字だけのビットマップフォントを自作する。

1は使いやすさで言えば最良の方法なのだが、いかんせんフリーでゲームに使えるフォントというのは数えるほどしかなく、ゲームの雰囲気に合ったものが見つからないこともしばしばである。

2は例えば動作環境がWindows限定なら「MS 明朝」や「MS ゴシック」はまず入っているだろうという前提を下にした手である。この条件では使えるフォントは限られるが、ノベル系で特にフォントには拘らないという場合に使われることが多い。

3は使う文字の種類が少ない小規模のゲームでよく行われる。スコアやネームエントリー程度なら英数字で事足りるので、100文字弱程度を手打ちするならまあ可能な範囲だ。ただしビットマップフォントになるのでサイズは固定で、拡大縮小処理をするならプログラム側で行う必要がある。


まあゲームによってこの3つを使い分けるのが普通なのではないかという印象。